知らないと損する、ここだけの話~保険ランキングのからくり~

保険特集は不況の出版業界にとって収益確保のネタなのだそうです。

色んな情報を適格にお客様に提供するのは望ましいことですが、真実をお客様に知っていた

だきたいので最初に書かせていただきますね。

私があるムック誌の保険特集の創刊にかかわった時、1億円の売り上げを上げました。それに気をよくしてその後も発行を続け、いつの間にか、自分たちがジャッジメントだと勘違いを始めた雑誌社があります。

しかも保険会社に裏を取らずに発行したものだから、ある保険会社の電話回線がパンクし、お客様に多大な迷惑をおかけしたことがありました。

保険会社が担当者を呼び出そうにも連絡がつかず、逃げまくった人がいます。この担当者はその会社にいづらくなったそうで、新たな有名出版社に行ったものの、間違いを受け入れないままの感覚が染みついているので、今年発行した特集でも間違いが勃発。

やはり連絡がとれないと各社が困っていて、夏に発行するムック誌も、保険業界では今から不安で仕方がないのが実態です。

この例に限らず、担当者が非常に偏った考えのもと、誤解を与えかねない記事が発行した雑誌も散見され、業界として明らかな間違いをお伝えしに行っても、目を合わせず、タブレットをいじくりまくり、「それで?」というような対応をした雑誌社もあります。

言論の自由は憲法で保障されていますが、一般の方は1円の重みを受け止めていらっしゃいますので、生意気ながら、そこをはき違えないでいただきたいと願っています。

ただ、ひとえに、保険ジャーナリストの非力のなさだと思い、某保険ショップやFPの某団体のように保険会社の金銭的支援を一切受けず、7月に中立公平な生損保少額短期のいいことも膿を出すべきこともきちんとした情報発信を行う予定です。

さて、よくFPが保険のプロと思っていらっしゃるので、誤解を解いておきますね。FPは国民全員が取得するべき資格だと思いますが、保険業界の資格とは全く別物です。

やはり保険は実務なんです。一般的には業界のことはその業界の方に聞くものです。ただ、業界が業界の情報発信をする人材育成をしてこなかったため、先のような話も出てくるのだと思います。自業自得だといわれても仕方がないと思います。

前置きが長くなりました。

保険ランキングは保険特集をするうえで、雑誌の編集をしやすいそうです。それだけ?と思ってしまいますね。

でも、このランキングの投票の仕方ですが、医療保険でおすすめを3つあげて理由を書いてくださいというものです。

ぶっちゃけ、本当のプロは答えられないです。なぜだか、お分かりですか?

選ぶための条件が何もないからです。

保険は家族・個人のライフプランや年収、お金との向き合い方によって、おひとり、おひとり違ってくるからです。また設計能力によっても大きく違ってきます。

雑誌ではコスパを取り上げますが、特に中高年以降の方は保険料は2番目に安いかもしれないけれど、付帯サービスや受け取りの迅速さで選ばれる方もいらっしゃいます。これも大正解ですよね。

同一条件ならまだしも基準がないのをどうやって選ぶのかと。保険会社はこうしたことに非常に反発しています。明らかに編集者の忖度が入っているだろうというランキングもあります。

きちんとしているFPがほとんどだと思いますが、何より、情けないのは、ランキング選者に過剰接待をしている複数の保険会社があり、ランキング上位との因果関係が業界で問題になっています。

ふざけんなですよね。

またFPでもおねだりの方がいるらしく、「お土産はないの?」「自分には某社の担当者がいて、フルコースをごちそうになったけど、お弁当も出ないの?」と要求された話しもあり、私自身も横で聞いたこともありますが、ひとえに保険業界の自業自得だと思っています。

さてさて、一般の方はご存知ないですが、保険の種類は膨大にあって、誰も正確に答えることはできないほどです。

保険ショップにも取り扱っていない、専属職員しか発売できない商品や金融機関しか発売されない商品で素晴らしいのもあります。

一部の保険ショップでは、またしても手数料の低いものは最初から提案していない=システムに組み込まれていない?という疑惑が今、浮上しています。

本当にお客様にご迷惑をおかけして申し訳ないことをお詫びするとともに、そういうことのないように、保険ジャーナリストとしてまい進しなければと深く胸に刻んでいます。

【まとめ】

◆保険ランキングを参考にしても信じ込まない

◆保険の相談は、保険ショップだけではなく、一社専属・複数社を取り扱っている代理店・金融機関と、形態を変える

◆収益のために、保険相談は3回がベースです。でも、じっくり考えたいなら、そのペースに乗ることはないです。

◆提示されたら、すべてのパンフレットをもらって、一度、じっくり読んでください。

色んな情報が掲載されています。それだけも勉強になります。

保険会社は実は色んなサブのツールを作成しています。ただ、現場で渡していないことも多いですので、「がんに関する冊子はないですか?」といったように聞いてください。

◆お客様も「色んなところに相談に行っているので、断るかもしれません」と最初にはっきり伝えてください。

◆担当者の方に「ご自分の加入している保険と、加入した背景や考えを教えてください」と最初に言ってください。それで応じない人はNGです。

◆よく「MDRT」に入会したすごい人との触れ込みがありますが、あれは、単に売上高の評価です。

またカタカナ生保は、ゲタをはかした評価となっています。入会基準に達していても。登録制なので、登録しない人もいます。

登録しても名刺にかかない人もいます。

◆大手生保がだめでカタカナ生保は違うと思っていらっしゃる方がいます 

今、不祥事を起こしているのは、カタカナ生保の職員も相当あります。

膿を出し切ろうと考えている職員も大勢います。

日本保険ジャーナリスト協会のHPでは、包み隠さず、いいことも悪いことも発信していきたいと思います。