もう35年近く前のこと。東京の四谷駅にはアトレも建つ前のこと。
その頃、私はアルバイトニュース（ａｎ）の編集部でテレビ・芸能担当をしていた。
毎日発行の日刊誌で、読み物記事も毎日編集していた。PCなど影も形もなく、写植屋さんに版下という印刷所に回すための体裁を整えて、印刷所に。
徹夜も多かったし、昼食抜きも珍しくなかった。

その日、初めての食事が午後6時ぐらいだった。
町は家路へと急ぐ人が行き交っていた。
当時の四谷は、女性が一人で入れる店も少なかった。

その居酒屋は優しそうな女性が店主だった。
田舎から出てきた感が満載の若くて、細い女性が「朝から何も食べていない」と聞いて不憫に思ったのだろう。

ぱぱっとある物で作ってくださったのが，焼きおにぎりと肉豆腐だった。
焼きおにぎりなど、田舎で食べたことはなかった。
初めての焼きおにぎりは、心に染みるおいしさだった。
未だにあれ以上のおいしい焼きおにぎりに出会ったことはない。

【材料】
ご飯　適量
大葉　適量
鰹節　適量
おしょうゆ
サラダ油かごま油　少々

【作り方】
①大葉を千切りにする
②ボールにご飯を入れ、①、かつお節、おしょうゆを入れ混ぜ、おにぎりを作る
③②にサラダ油か、ごま油を軽く塗る（スプレーしても）
④オーブントースターで5分程度。焦げ目がつくとＯＫ

【コツ】
おにぎりが握れたら、特に難しいことはない。

おにぎりにするときに、熱かったらラップの上にご飯をのせるぐらい。

材料は好みなので、何度か作っているうちに、自分の量が分かってくる。