知らないと損する、ここだけの話~ライフネット生命社長との対談裏話~
最初に申し上げたいのは、ライフネット生命に私が特別に肩入れしているわけでも何でもありません。
ただ、保険ジャーナリストとしての生保、損保、少額短期、共済を全国2万人の契約担当者を20年間取材してきた、客観的事実とその印象を対談では、お話ししています。
正直、業界ではライフネット生命の評判は、ぶっちゃけよくありませんでした。
これまでのライフネット生命には、確かに功罪があったと思っています。
今は本当に過去の間違いは間違いとして認め、改めて出直すというスタンスでいらっしゃいます。
また、感動したのは、社員の皆様がすごくキラキラした目で、輝いていらっしゃることでした。
まだまだこじんまりとした会社ながら、風通しのいい組織つくりを構築されていることは、他社にも学んでいただきたいと思いました。
それから、世間の誤解を解くという意味では、保険ショップに対する過度の期待があるように思っています(後日、歴然たる事実とともにお伝えします)。
他社からも指摘されているのは、「選択の俎上にあがっている気配がない」ということです。
提案にも販売チャネルの多様性を求めていただきたいと思います(選び方も後日お伝えします)。
さて、ライフネットが世間に与えた”罪”もお伝えしたいと思います。
世間的に大きな誤解を与えている2点があるので、僭越ながら業界を代弁して修正させていただきます。
一つは、対談にも出ていますが、創業者のおひとりが、まったくもって聞く耳を持たないために、誤った思いを世間に植え付けたことにあります。
それが、出身会社がその方を窓際に追いやったということです。
どんなやり取りがご本人との間にあったのかは、分かりません。
ただ、今はどこの企業もそうでしょうが、保険業界もご多分に漏れず多様性のある価値観を身につけるために、色んな部署にチャレンジさせています。
私がお会いした経営陣の中で、群を抜いて聡明で、先見性のある方でですが、長年、出向され、その後、HDの会長になられた方もいらっしゃいます。
私がその出身会社に確認した限りでは、その方が非常に優秀なことは間違いなく、その部署にとどまるのではなく、さらに幅広い見識を身につけるための異動のようでした。
実際、この方だけではなく、ほかの社員の皆さんもこの会社では多様性という観点から、色々な部署に異動されています。
逆に、この方が「左遷」とあまりに強調されたので、その後、その部署に転籍を命じられた社員が「左遷なのか」と非常に落ち込まれて、大変だったと聞きます。
こうしたことから、新聞社やマスコミの方から、ライフネット生命にお話しされたことも何度もあったのは事実です。
第二は東日本大震災のHPのお報せです。
さも、ライフネットだけが支払いが違うとの印象を与える表記をされていました。
これをご覧になったお客様は「ライフネット生命は、違う」といった
ことをSNSで書かれていたのを見ました。
支払いについては、保険業法で決められていて、各社共通です。
むしろ、遂行しない方が保険業法違反でしたので、わざわざ各社は
そのことを書きはしないわけです。
特に非常には、救命救急レベルで会社も遂行しています。
むしろ、被災地でも保険会社の営業所などが被害に遭い、自宅も流され、ともすれば命の危機に直面しながらも避難所からお客様のもとにお伺いし、安否確認を行いました。
また、背中に「どこの保険会社のことでもお聞きください」といったゼッケンをつけ、各社が協力し合って避難所を訪問していました。
対談中にはこうした話をさせていただき、同席した社員の皆様も、その点は受け入れてくださいました。
対談でもお話ししましたが、今、社会保険料を払わない若者、健康保険に顔写真がついていないことをいいことに、仲間内で使いまわす人まで現れてきました。
さらには、「保険は不要」ということから民間の保険と社会保険との違いが判らないから、どちらも支払わない人もいるほどです。
こうなると極論になりますが、年金制度崩壊につながりかねません。
保険会社には、それぞれに使命があります。
ライフネット生命は、シンプルで分かりやすい=安価な保障の提供にあります。
保険ビギナーの方のために、使命を全うしていただきたいと願っています。