知らないと損する、ここだけの話~新教育資金の作り方
先日、マスコミで教育資金の作り方の記事が掲載されていた。
方法の一つとして国債を活用するというもので、間違ってはいないが、金融業界では?とざわついた。
現場で国債で教育資金を活用して提案はほぼなく、また現実的でもない。
これまでは教育資金作りは学資保険が主流だったが、今は運用成果の期待も以前ほどではない。
まず、教育資金をいくら準備していればいいかということだが、
大学に入学するための資金作りと考えてみたい。
保険料の兼ね合いで学資保険の設定を200万円にする方が多い。
だが、これではこれからの将来十分と言えないかもしれない。。
大学の入学金ほど、ここ何十年かの値上がりは大きい。
今の70代前後は医学部と言えども、慶応大学医学部でも入学金10万円
年間授業料8万円だった。
それが、今や医学部・歯学部は3,000万から4,000万
薬学部は2,000万円時代。
都内の私立大学で入学初年度にかかる費用が100万円以下の大学が意外に少ない。
専門学校も高額でやはり100万円以上の学校も多い。
高校まですべて公立、大学医学部も国立という人も、いらっしゃる。
けれど、私立高校や医歯薬専門の進学塾や難関大学向けの進学塾に行ったりする人も多い。
それまでにかかる費用も結構なものになる。
学資保険の満期保険金額を200万にされる方が多いのは初年度の費用を考慮してのことだ。
余談だが、30年前の学資保険の設定は100万円だった。当時の感覚ではお釣りがくるという感じだった。
その子供たちが大学に入学する際、初年度入学金総額100万円以下の
大学は少なくなることは、まったく予想ができなかった。
大学も経営だ。少子高齢化や設備費用を思うと初年度入学金費用が300万円~400万円の時代になっても不思議ではない時代がくるかもしれない。
さて、18年後に400万の教育資金を考えたい。
保険現場では、この4月から発売された終身保険の活用プランがニュースとなっている。
400万円をすべて学資にすると保険料の兼ね合いがあるので、子供手当に着目したい。
子供手当が将来どうなるのかという懸念もあるが、すべて貯めるとしたら
200万円は確保できる。
あとはNISAかジュニアNISAを5,000円づつでも貯めるというのも手だ。
医学部・歯学部の入学のために3,000万円をすべて保険で賄うとしたら
どうすればいいか。
初年度に3,000万円の受取りとなると、保険料は高額になる。
そこで、先ほどの終身保険を活用して、何本かに契約を分ける。
一つは確実に高校3年時には受け取れる形式に
他は2年、3年、4年で受け取れるようにするプランもある。
プロの腕の見せ所だ。